




いよいよ最終回
昨年6月から始まった9回シリーズのUX KANSAIワークショップも、昨日2018/1/21をもって最終回となりました。
年明けから昨日までの間は、最終発表準備のためにチームミーティングをしたり、会社の仕事が終わった後資料作成をしたりと、これまで以上に頭がワークショップの方に向いていました。
そんなわけで、終わった今はぬけがらのようになっています。
このブログも、UX KANSAIワークショップのテーマで書くのは最後!と思うと寂しいですが、今回は1年間で学んだこともあわせて書いてみようと思います。

年間を通じて学んだこと
- 「問いを立てる」ということ
 私自身がわりと思い込みや先入観の強いタイプなので、意識的にリフレーミングしてあげないといけないということ。
 自分のフィルタを完全に外すことは無理だとしても、ちょっと立ち止まって「なぜこの人はこんなことをしているのか?」という疑問をもてる余裕を持とうと思います。
- 身の回りだけでなくて、世の中の流れを見ること
 今回のワークショップでは、サービスデザインのためのフレームワークにとどまらず、世の中の流れをみて考えることの大切さを学びました。日本の人口減の問題、少子高齢化、火葬場が足りなくなる、地方に人がいなくなる・・・。漠然とわかってはいても、どうしようもないと思っているのか現実をみたくないのか、目を背けている世の中全体の課題。
 加えて、テクノロジーの移り変わり。技術革新で人間の仕事はこれからも奪われていくでしょうし(もちろん全部ではないですが)、銀行という概念を完全に無視したビットコインのような技術が今後次々と出て来て、過去に便利だったものやサービスは次々と無価値化されていくのではないかな。
 という現実を見ながら、目の前のことに取組んでいかないといけないなとひしひしと感じました。
- 「足し算の発想で良いものは生まれない」ということ
 これは本当に耳の痛い話でしたw 仕事をしてても、正直なところ私の発想ってほぼ足し算だよねーと我が身を振返る・・・。
 「こんな機能を足したら便利じゃない?」とか「今やってるサービスにこういうオプションをつければ良いのでは」とか何となく考えてしまうのですが、それは本当にユーザーが望んでいるものなのかを冷静に見極めて行こうと思います。
- そのサービスのユーザーはどれだけいるの?ということ
 こちらは最後のプレゼンテーションをやってようやく気付いたこと。←遅いw
 ペルソナやそのペルソナがサービを利用するシーンは、限定的すぎるとビジネスとして成り立たない。
 こうやって文字で書くと当たり前なのですが、実際にサービスモデルを考えて発表してみると、なかなかの汎用性の低さに気付きました。
 ペルソナは肝ですね。ゴムのペルソナはいけないですが、ガチガチに限定されたペルソナも難しいなと思いました。よほど特殊なサービスではもしかしたら良いのかもしれませんが。
- 自分で作っている間は、そのサービスが良いものかどうか自分ではわからない、ということ
 仕事でウェブフォーム制作をよくやっていますが、本当にその通りだと思います。自分ではよくわかりませんw
 もちろん仕事の場合は自分以外の人に意見を聞きながら進めているので、とんでもなくどうしようもないものが出来上がることはないですが・・。
 人に意見を聞くにも「今自分が作ろうとしているものがどういうものか」というのを伝えること自体が難しかったりするので、その辺りは今回のワークショップで学んだ仮想カタログのような方法が役立ちそうです。
- ツールが変わっても人間の要求は変わらないということ
 だからこそ、「人はどんな時に何が嬉しいのか」を観察することが重要なんだと思いました。
 人の要求を形にする手段は変わって行くけれど、要求自体は変わらない。
 ちなみに私最近「徒然草」の現代語訳版を読んでいるのですが、確かに昔も今も人間の思うことって変わらないんだなということを味わいながら読んでいます。(昔すぎるかもしれませんが)
 「形にする手段」ばかりを気にしてしまうと、本質を見失いそうなので、時々は古い時代の本を読みながら暮らして行こうと思います。
- 必殺技を捨てること
 これは・・アレですね。「ハイキュー」の日向と影山が必殺技コンビプレー「変人速攻」を封印したやつと同じと思ってます(すみませんわかる人にしか分からない話でw)
 さらに進化するために、あえて今まだ使える必殺技を封印する。実際には結構勇気がいることです。
 スポーツで言うとフォームを矯正するようなもので、一時的にすごくできなくなってしまうので。
 ただ、捨てて行かないと進化できない。頭の片隅においておこうと思ってます。
最後に
最後になりましたが、ワークショップを通じて新しい視点や考え方を教えてくださった浅野先生、意見交換をいっぱいさせていただいたワークショップ参加者のみなさま(特に同じチームのみなさま!!)、UX KANSAIワークショップを企画運営いただいた事務局のみなさま、本当にありがとうございました!!
今後も何かのご縁でご一緒させていただくことがあるかもしれません。どうぞよろしくお願いいたします^^





 
      