「たったひとり」のユーザーをイメージできる?
UX KANSAIワークショップの後半は、朝10時から夕方までの長時間ワークショップ。
当日の朝は、二度寝せずに起きられるのかがとにかく不安でしたが、時間に余裕をもって会場に到着できました。やればできる^^
全10回のワークショップも残りあと4回。
とある企業様の立場に立って、新しいサービスを考えて提案するのがゴール。
サービスを作り上げる過程を学びながら、いかに自分がこれまで成り行き任せだったかを思い知るという。。
今回の内容もてんこもりでした。あっという間の7時間。
- ペルソナ/シナリオ法についての講義
- ユーザーインタビュー
- 上位下位関係分析
- ペルソナ作成
まずはペルソナ。よく聞く言葉ですけど、講義を聞く前は「製品のユーザー例」ぐらいに捉えていました。
しかし、もちろんそうではなく、「利用状況とセットで」ユーザーを描くことがポイントです。
「特定のユーザーが」「特定の利用状況で」商品やサービスを使うことを緻密に考えたうえでデザインをしていかないと、「悪くないんだけど誰も買ってくれない」サービスができあがってしまうということですね。
ものすごく納得しましたが、できるようになるには時間がかかりそう。頑張ろう。
実際世の中には、考え抜かれたペルソナと、思いつきでできたペルソナとが出回っているんだと思います。
人の行動や発言をぼやあっと捉えるのではなくて、「なんでこんなことするんだろ?」って思う感度を高めて行こうと思いました。
インタビューをやってみた!
続いてユーザーインタビュー。
今回使ったのは「半構造化インタビュー」という手法でした。統計的手法に質的調査を加えたもの。
やってみて気付いたのですが、これは日々仕事でお客様からヒアリングしているやり方と同じ感じでした。
クラウド製品を顧客の業務に当てはめるという仕事なら、製品で実現できることや聞くべきことのポイントがある程度定まっているので、半構造化インタビューが相性いいんでしょうね。
さて、インタビューをやってみて思ったことは「直接的な質問をしても、期待しているような答えが意外と得られない」ということ。
逆の立場に立って考えてみるとわかるのですが、唐突に聞かれたところでぱっと言葉になって出て来ないんですね・・。
もちろん、この辺りは講義で事前に教わったものの、実際にやってみると直接的なことを思わず聞いてしまうというw
今回教わって参考にしたのが「師匠と弟子」モデル。
インタビューする相手の人を師匠だと思って、師匠のようになるにはどうするのか聞く。なぜ?なぜ??の繰り返し。
答えをいきなり得ようとするのではなく、インタビューイの方からスムーズに言葉を引き出せる状態にもっていってから順次言葉を引き出していくプロセスなんだろうと思いました。
もちろんインタビューイにもいろんな人がいてるので(中にはプロ?も)、誰を連れてくるかという時点でセンスが問われるという厳しい現実を知ったのも収穫^^;
上位下位関係分析からペルソナへ
インタビューで情報収集したら、今度は「行動シナリオ」を作って行きます。
「行動シナリオ」はインタビューイを主人公にした一つの物語。
インタビューしなくても作れるようなのっぺりした物語ではダメで、インタビューイの「雑味」を物語の中に取り込めるかどうかがポイント。
そのあとは「上位下位関係分析」でユーザーの上位ニーズを抽出。
Haveニーズ(●●がほしい)⇒Doニーズ(●●したい)⇒Beニーズ(●●になりたい)というラダーアップで抽出。
そしてペルソナが出来上がったところで続きは次回へ。
ペルソナができあがったあとに、改めて作成中のサービスを見直したところ、やはり諸々調整が必要そう・・。
ワークショップも残すところあと3回。
うちのチームのサービスがどんな形になっていくか、楽しみです^^