ビジネスモデルキャンバスとの再会!
UX KANSAIワークショップの振り返りブログ3回目です。
今回は、とある企業のケーススタディで、新しいビジネスモデルを考えるというワークをしてきました。
ビジネスモデルキャンバスのフレームワークにそって、考えて行きます。
・・・なんて、さらっと書きましたが、
「え?!UXってこういうことするの???」
というのが、今回のいちばんの驚きでした。どうやら私は「UX」を狭義に捉えすぎていたようです。
もう5年ほど前の話になりますが、ビジネスモデルキャンバスについて会社の大先輩から教わっていた時期がありました。
これからは新しい事業を考えて行かないといけない、それをどうやって考えるのか、ということで。
当時、興味深く勉強はしていたものの、とにかく難しいわできないわで苦しんでいました。
そんな時期を経て、今ふたたびビジネスモデルを考えるワークショップに挑戦。
なんか運命を感じますw
ビジネスモデルキャンバスの考え方
ビジネスモデルキャンバスで、新しいサービスを考える時の要素は9つありますが、「誰に対して」「何を提供するのか」というところがいちばん最初。
最初なのだけどここがいちばん難しいです。
○顧客 ・・・「誰に対して」
誰をターゲット顧客にするのか。
うちのチームは「誰に対して」のところがまだ定まりきっていなくて、全体がぼやけているのでこれから固めないと。
ターゲットを総花的に定めてしまうと、結局なんだかよくわからないサービスになってしまうので、方針をはっきり持たないといけないですね。
○価値提供 ・・・「何を提供するのか」
「何を提供するのか」については、さらに難しく。
ユーザーは本当は何を望んでいるのかを考えないと、サービスが短絡的なものになってしまいます。
ポイントは「モノ」を与えるのではなく、「コト」を実現させる。
例えば、焼肉屋にいく人は高級な肉を求めているのではなく、仲間と肉をじゅーじゅー焼いてしゃべりながらビールを飲む空間を求めている、と考えた時に。
肉のランクをあげたらもっと顧客が寄ってくるのではということではなくて、店の雰囲気をより顧客がくつろぎやすい空間にして行くようなソリューションが適切になります。
って、頭ではわかっているのですが、気付けば高級肉を追い求めてしまうのですね。。
○ビジネスの構成要素 ・・・「どうやって」
チャネル
顧客との関係
収益の流れ
主なリソース
主な活動
主なパートナー
コスト構造
・・・結果として、儲かるのかどうか??
という流れで考えて行きます。
最後の「儲かるのかどうか」というのが重要です。というか、儲からないならそもそもビジネスとして破綻しているわけで。
とはいえ一発で完璧なシナリオは描けないので、「誰に」「何を」〜「儲かるのか」までのプロセスを何回も繰り返すのが現実的な進め方なのだと思います。
最初であまり悩まずに&膨らませすぎずに、シンプルなシナリオの数を増やしていったほうが良かったのかもしれません。
自分の提供している価値を疑ってみる
今提供している価値はずっと続くものではなくて、技術革新等が起こった時に一気に無価値化してしまいます。
これは企業だけではなく、個人レベルでもおそらく同じ。AIが出て来て仕事を奪われるといった類の話がよく流れてますもんね。
そう考えると、ビジネスモデルキャンバスは一回作って終わりのものではなく、常に疑い続けないといけないのでしょうね。
私は結構身もふたもない性格をしているので、自分のやっていることってこういうモノが出て来たら意味なくなるよねとかよく考えてますがw、考えたくない人も多いのかもしれません。
今回のワークショップを受けながら、これからも疑い続けて行こうと思いました。
また次回に続く。